#18 2008年10月6日 ニューヨーク 【マドンナ(1)】

約束時間をちょっと過ぎてアパートに到着し、部屋に入って管理人さんから鍵を受取りました。

ボッタクリはきつかったけど、さてさて、気持ちを切り替えて、以前からずっと観に行きたかったオフブロードウェイのショー「Fuerza Bruta」を観に行こうと思います!

これ、奇抜で予測不可能なパフォーマンスを行うショーらしく、めっちゃめちゃ楽しみです!

歩いて劇場に向かい、無事に到着!!! ショーは22時30分から開演です!!!

建物の中に入ると、観客は待機ルームのような場所に集められて、そこで少し待つことに。

そして、開演時間直前に待機ルームの奥のドアが開き、係員の誘導で入った部屋には座席がなく、怪しいライトが照らされているちょっと狭い空間です。

部屋の中にはDJがおり、トランスミュージックを流すのと同時に、部屋の袖から超巨大なランニングマシンが登場してきました!!

そのマシンの上を真っ白なスーツを着た男性キャストが全速力で走っていると、突然大きな銃声が!!

真っ白なスーツが赤く染まり、男は倒れ、そしておもむろに起き上がると、赤く染まったスーツを脱ぎ捨て、また全速力で走り出し、打たれては起き上がる、それを何度か繰り返しています。

台詞などは一切無いんですが、このパフォーマンスは「輪廻転生」を表現してるのかな???

ランニングマシーンのパフォーマンスが終わると、今度は寒々しい鉄骨のステージがフロアに現れて、そのステージに上がった4人の男性キャストが、足を床に打ち付けて大きなリズムを奏でたり、段ボールやテーブルを投げつけたり、とにかくめちゃめちゃパワフルで荒っぽいダンスを魅せてくれます!!

なんだか、この荒っぽさが「心の叫び」のようで、めちゃめちゃ熱くて、これも言葉を一言も発してないんだけど、体でメッセージを伝えてくれている感じで、本当にカッコいいです!!!

そして、鉄骨ステージがフロアの袖に引っ込むと、今度は部屋の壁がぐるりと銀色の幕で覆われて、その幕の上を天井からワイヤーで吊られたキャストが真横を向いた状態で全速力で走ったり、転がったりしています。

壁をまるで床のようにして、重力を無視した状態でキャストが走りまくってるんだけど、これ、何がどうなってるんだろう?!?!?! 

不思議なんだけど、なんだか………、すごい!!!!!

いやいや、どのパフォーマンスも本当に斬新でパワフルで、そして、DJが流している音楽は、とてもノリがいいダンスミュージックなので、この場所、劇場でありながらクラブのような状態です。

そして、重力無視のパフォーマンスが終わると、今度は底が透明な巨大プールが天井から現れました!

「Fuerza Bruta」は、このプールパフォーマンスがとにかく有名らしく、プールがどんどん下降してきて観客に迫ってきているんですが、このショーじゃなければ絶対に体験する事が出来ない、この非日常な状況に、フロアにいる全員が大熱狂です!!!

だって、普段の生活の中で、天井からプールが下りてくるなんて経験は絶対にないですもんね!!!

底が透明なプールを下から見上げると、そのプールの中ではセクシーな衣装の男性キャストが激しいスライディングをしながらパフォーマンスし始め、場内はさらにさらにテンションが上がって熱狂しています!!!

浅く水を張ったプールでスライディングをしている人を下から覗くって、ものすごく不思議な状況だけど、これ、カッコいいだけじゃなくて、何だか美しさも感じるパフォーマンスです。

そして、プールパフォーマンスが終わると、キャスト全員がフロアに降りてきて、天井からは大量の水しぶきが放たれ、お客さんとキャストが一緒に踊り狂ってショーは終了しました!!!

本当は僕もびしょ濡れになりたかったんですが、今は10月。

ニューヨークの夜は寒いし、初日から風邪をひきたくないので、水しぶきが放たれていないエリアから、びしょ濡れなっているキャストとお客さんを眺めるだけにしておきました。

わずか1時間ほどだったけど、本当にパフォーマンスも演出もカッコ良くて、到着早々、かなりアツいショーを観てマジで興奮しました~~~っ!!!

まあ、ボッタくりに合わなければもっと心から興奮してたと思うけど、一年ぶりのNY、明日も思い切り楽しみたいと思います!!!

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