【#18 Madonna (1) @ Madison Square Garden】
今回は、ニューヨークでマドンナの「Sticky & Sweet Tour」、
そして、ラスベガスでニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックの再結成ツアーを観るために、
10月3日から9泊11日で、ニューヨークとラスベガスの二都市周遊1人旅に行きたいと思います。
【1日目:10月3日】
成田空港を出発し、同日の18時過ぎにニューヨークのJFK空港に到着しました!
今回で8度目のニューヨークですが、何度来てもニューヨークは楽しみで、空港に着いただけでテンションが上がります!
今回も昨年と同じ、アパートメントタイプのホテルに宿泊ですが、空港から管理人さんに電話をして、待ち合わせ時間を決めてアパートへ行き、宿泊費をその場で支払って、鍵を受取るという仕組みです。
という事で、管理人さんに電話をすると、今から1時間後に待ち合わせという事になりました。
いつものように、エアトレインとLIRR(列車)でマンハッタンへ向かおうと思います。
エアトレインの乗り場に行こうとしたところ、トランシーバーを持った係員のおじさんが、
「ジャマイカステーションに行くのかい?」
と話し掛けてきました。
エアトレインでジャマイカステーションまで行き、そこからLIRRに乗り換えてマンハッタンに向かうので、
「そうです!」と答えると、
「じゃあ、乗り場はこっちだよ!」と建物の外を案内されました。
「ん?!?!?!」
エアトレインの乗り場はエスカレーターで建物の2階に上がるはずなのに、「何で外なの……?」と思い、無視して2階に上がろうとすると、
「違う違う!こっちだよ!」と、また外に行くように案内されました。
「どういう事なんだろう???」と、思いながらも案内された場所に行ってみると、シャトルバス乗り場のような場所に到着しました。
どうやらこのおじさん、シャトルバスの案内係りのようです。
「いやいや、俺はエアトレインでジャマイカステーションに行きたいんだよなぁ……。」
と思ったけれど、案内された乗り場に並んでいた先客の太ったおじさんが、
「君もジャマイカステーションかい? 俺もなんだ!」
と陽気に話しかけてきたので、今回はシャトルバスでジャマイカステーションに向かおうと思います。
そして、迎えに来たシャトルバスに乗り込むと、この太ったおじさんが、とにかく喋る喋る。
「日本からはバケーションかい?」
「え~っ!! マドンナを2日間も観るんだ~~~!!! いいね~!」
「アリシア・キーズは知ってる?」
「仕事は何をしてるの?」
「普段休みの日はどうやって過ごしてるの?」
「日本ではどんな音楽が流行ってるの?」
もう僕の英語力も限界に達しそうになった頃、ジャマイカステーションに到着しました。
ふぅ~、良かったぁ…。と思ったのもつかの間、運転手が僕に渡した請求書に書かれていた金額は、な、な、なんと、「$197」!!!
「はぁぁぁ~~~っ?!?!マジかよぉぉぉ~~~?!?! これ……、完全にボッタくりじゃん!」
僕は必死に、「お金を持ってないです。」と言い続けたり、「$19.7」と勘違いしたふりをして、20ドル紙幣を渡してみたりしたけど、全くダメ……。
僕と一緒に車に乗った、お喋り太っちょオヤジも実はグルだったようで、僕に見せびらかすように運転手に200ドルを渡し、今まであれだけ喋ってたのに、今は一切無言で、僕を睨みつけています。
僕はとにかく「お金は持っていない!!!」と言い続けてると、運転手がキレ出して、
「お前ふざけるな!! こっちは仕事でやってるのに払わないとは何だ!! 警察に行くぞ!!!」
と怒鳴り出し、ジャマイカステーションの前から車を発進させました。
「ヤバい!!! このままどこかに連れて行かれる……。」と思い、しょうがなく200ドルを渡すと、
「なんだよ! 持ってるんじゃないか!」
と言って、お金を奪い取ると、運転手はジャマイカステーションに戻って僕を車から降ろしました。
しかも、この車、内側からはドアが開かないようになってたので、こいつらは完全にプロの常習犯だったようです……。
係員を装ったトランシーバーを持ったオヤジ、客を装ったよく喋る太ったオヤジ、運転手のオヤジ、この3人がグルだったみたいで……。
ほんとに、お金は勿体無いし、なんだか腹は立つし、すんげ~情けないし、NY8回目にしてこんな事に引っかかるなんて、めちゃめちゃダサいと思ったけど、起きてしまった事はしょうがないし、
「とにかく命が無事であった事を、良かったと思おう!」と、無理やり自分を慰めてみました……。
はぁ………………。。。。。
立ち直れないほどショックだけど、管理人さんも待たせてるし、急いでアパートに向かわなきゃ……。