それから、入国審査を済ませ、荷物の受取りも完了し、いつもなら、ここから自分1人で列車かシャトルバスでマンハッタンに向かうんですが、今回の旅は、空港に迎えが来ているとのことで、普段の旅行と違ってちょっと豪華な感じがします。
さて、「どこに迎えの人が来ているんだろう?」とキョロキョロしていると、僕の名前が大きく書かれた紙を持った日本人のおじさんを発見しました!
おじさんにご挨拶をすると、僕のスーツケースを持ってくれて、車が停められている駐車場まで一緒に歩いているんですが、何だかちょっと気まずい感じです……。
と言うのも、このおじさん、とても静かで本当に全くと言っていいほど喋らず、ず~っと無言で、ちょっと物悲しい雰囲気をかもしだしている方なんです……。
車に乗り込んだ後、おじさんの第一声、
「今回のニューヨークは観光ですか? なんかホテルに行く前に、チケットを買われるそうですね?」
えっ?!?!?!?! 「買われるそうですね?」 ってどういうこと???
僕は、日本のレコード会社の方に、「現地のレコード会社に寄って、そこでジャスティンのコンサートチケットを受取る」と聞いていたんですが、買うとは聞いていません。
「あの~、レコード会社に寄ってチケットを受け取るとは聞いていましたが、買うとは聞いていないんですが……。」と伝えると、おじさんは何やらメモ紙を見ながら、
「とりあえず、ホテルに行く前にこのアドレスに寄ってくれと指示されているので、まず、ここに行ってみましょう。」と車を運転し始めました。
いやいや、本当に大丈夫かなぁ・・・・・。
日本を出発する前は、今回は雑誌の企画で招待だから、サプライズが用意されていて、「チケット受取りでNYのレコード会社に寄った時、その場にジャスティンがいたらどうしよう?!?!」とか、色んな期待や妄想をしていましたが、この調子だと、そんな可能性は完全にゼロですね・・・・・・。
運転手のおじさん、終始無言のまま車を走らせること約50分。
どうやら指示されていた場所に到着したようなんですが、「この辺だと思うんだけどなぁ・・・。」と独り言をぶつぶつ。
そして、僕に向かって「この辺ですよね?」と質問してきました。
「いやいや、僕が知っているわけ無いでしょ………?!?!」と思いながらも、
「ちょっと分からないんですが……。」と優しく返事をしてみました。
「これって、本当にジャスティンのコンサートを観られるのかなぁ……???」と、僕の不安がマックスになりかけた時、おじさんが誰かに電話を掛けました。
「今、指定された場所の近くに来たんですが、どうすればいいんですかね?」と電話の相手に聞いています。
そして、おじさん、「ちょっと待っていて下さい。」と言って車から降り、辺りをウロウロうろうろ。
僕は、車の中でひとり待つ事20分。 すると、おじさんが、とある建物の中に入って行きました。
戻ってきたおじさんが、「これで大丈夫ですか?」と僕に渡した封筒の中身をチェックすると、明日のジャスティンのコンサートチケットが入っていました!
いやいや、これで一安心です!!! 本当に良かった~~~っ!!!
これで、ジャスティンのコンサートを観る事が出来ます~~~!!!!!